ポジティブとネガティブの狭間で。

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企業経営者はポジティブ思考を持ちなさいのような風潮がありますが、これについて一言。

もちろん、私もネガティブであるよりはポジティブであったほうがいいいと思いますよ。

 

しかし、正直言って、始終ポジティブであることはつらい・・・。

つらいことを常に前向きに考えるなんて芸当、私には出来そうもありません。

 

常にポジティブではいられない私は、ちょっと不安になったので調べてみました。

やはり、ポジティブを勧める本ばかりが多いのですが、そんな中でこんなのを見つけました。

 

ネガティブな感情が成功を呼ぶ

 

この本の要点は次のとおりです。

  • 良いことも悪いことも受けいれることを「ホールネス(全体性)」の状態と呼ぶ

 

  • 健康を保ち、仕事や学問で成功し、幸福な人生を深く味わうためには、良いことも悪いことも受け入れ、与えられた状況の中で最良の結果を掴むことである。

 

  • 実際には私たちはポジティブとネガティブの両方の感情の間を行き来するのが普通なのだから、常にポジティブな「持続的幸福」感を持つのは難しい(つまり、自然な状態ではないということ)

 

  • ホールネスを持つ人とは、約80%の時間はポジティビティを感じ、残り20%の時間はネガティビティを有益に使える人

 

ちなみに、最後の80%の時間云々は、絶対的なものではないそうですよ。

こういうことを聞いて、きっちり時間を図るような真面目な人は注意しましょう(疲れてしまいます)。

 

この本に「社員のやる気(モチベーション)」に関する研究結果について書かれていました。

私には納得感があったので、引用しますね。

『適応能力というのは、ネガティブな感情に耐えることと、そこからポジティブな感情に移る努力が、バランスよくできることだ。ネガティブな経験を避けたり、ネガティブな感情を抑制したりすることは、仕事のモチベーション向上にも個人的成長にも役に立たない』

 

 

続いてこちら。

成功するにはポジティブ思考を捨てなさい

 

こちらは、もっと過激です。

タイトルが「成功するためには“ポジティブ思考を捨てなさい”」ですから。

それでは要点です。

  • 多くの自己啓発の考え方とは違い、研究結果が示すのはポジティブな空想は目標を達成するのになんの足しにもならないか、かなり邪魔になるか、どちらかだった。

 

  • 個人的な目標を達成したければ、行動せずにただ「きっとうまくいく!」と夢見るだけという態度はよく考え直すべき。

 

  • もちろん、ポジティブな空想にもメリットはある。たとえば、重要なことが意図的に行動することではなく、むしろ辛抱して受け身で粘ることであるなら、ボジティブな空想は役に立つどころか必須である。また、ポジティブな空想をすると、将来の行動の選択肢を頭のなかで探ることができる。

 

  • ポジティブな空想が目標の達成を困難にするのは、人は夢みているうちに、実行に必要なエネルギーをなくしてしまうからである。つかの間の至福にひたり、心静かになり、無気力になってしまう。

 

  • ポジティブな空想は実行のエネルギーを奪うが、これをやめることはできない(ポジティブに考えることも自然な状態)。であるならば、むしろその空想を最大限に活用すればいい。

 

  • そのためには(ポジティブな空想を最大限活用するためには)、たいていの人が無視するか打ち砕くように教えられているもの、すなわち行く手をふさぐ障害物(つまりネガティブ)を利用する。

 

2つの本に共通するのは、どちらもポジティブ思考を全否定しているわけではなく、その効用はしっかり認めています。

面白いのは、ポジティブにしろ、ネガティブにしろ、自然な状態なので、無理して抑える必要はないとどちらの本も言っていることです。

一方は、ネガティブを抑える必要はない、もう一方はポジティブを抑える必要はないと。

そして、さらに興味深いことに、2つの本はどちらも“ネガティブ”を利用すること勧めています。

 

どうでしょう?

“過剰なまでに”ポジティブ思考に執着する必要はないんだということで、私は少し安心しました。

(もちろん、ポジティブ思考が無理せずできる人の考え方を変えようなんて思っていませんので、その点はご理解くださいね。)

 

そう言えば、経営者の中にもネガティブ思考を前面に出している方がいます。

有名な左官職人の挟戸秀平氏(この人は職人社秀平組の経営者でもあります)その人です。

最後に挟戸氏の言葉でこの記事を締め括りたいと思います。

「不安の中に成功がある」

参照 ➡ プロフェショナル仕事の流儀(NHK)

 

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