今日は起業家の相談相手についてです。
経営者は孤独とよく言われまが、起業家もまた同じです。
日々、起業への不安や後悔と闘うことになりますが、この気持ちは安定的な収入の見込めるサラリーマンの方にはわからないでしょう。
起業しようとしたものの、途中で断念してしまう方も実は多いのです。
なんと、起業する際に相談相手がいないという方が4割強もいるそうです。
相談相手は誰がいいのか?
あなたには相談相手がいるでしょうか?
起業家が起業を断念しそうになった時の相談相手について、面白いデータがあります(中小企業白書2014年度版)。
相談相手として、最も多いのは「家族や親戚」、続いて「友人や知人」、そして「起業のパートナー」、「起業仲間(先輩起業家を含む)」と続きます。
「家族や親戚」、「友人や知人」は、精神的に励ましてくれる心強い相談相手です。
しかしながら、的確なアドバイスができるかというと難しいでしょう。
また、最初から起業パートナーと一緒に起業しようという方はそんなに多くないはずです。
となると、最も適しているのはやはり「起業仲間」ではないかと思います。
先輩起業家にとっては、あなたの悩みは「かつて通った道」であるかもしれません。
また、同じく起業を目指す仲間は業種が違えど同じ悩みを抱えていたりしますので、不安が解消するかもしれません。
類は友を呼ぶ!?
商工会議所などの「経営者の会」や「異業種交流会」に参加する経営者の方がいます。
しかし、なぜ経営者はこれらの集まりに参加するのでしょうか?
経営者は孤独です。心が折れそうになることも多いでしょう。
しかし、精神的な面だけであれば、家族や友人で十分であるはずです。
経営者はそれ以外のものを求めて参加しているからだと思います。
それは、経営上の難しい問題に対するヒントを得るためかもしれません。
また、異業種の中にあるビジネス上のヒントを見つけ出すためかもしれません。
いずれにしろ、同じ立場でないと分かり合えないことがある、つまり「類は友を呼ぶ」から経営者の集いに参加するのです。
しかしながら、”起業家”の集いは経営者のそれに比べて極端に少ないのです。
経営者と同じように孤独を感じ、起業のヒントやアドバイスを求めているにもかかわらず・・・。
確かに、まだ海のものとも山のものともわからない起業家を相手にするのはビジネス上のメリットは少ないでしょう。
先輩起業家にとっては基本的に与える一方になりますから。
しかしながら、このような優れた起業家支援を行う団体は官民を問わず増えています。
このような団体に参加することも検討してもいいのではないでしょうか。
なお、起業後のビジネスが安定するまでは、ビジネスパートナーとしての“仲間”は持たない方がいいでしょう。
参考記事 ➡ 起業パートナーを持つことがダメなワケ!
まとめ
起業するにあたって、仲間の存在は重要です。
「同じ釜の飯を食う」というように苦楽を共にした仲間の存在は重要です。
特に苦労を分かち合った仲間は忘れがたい存在になったりするものです。
こういった仲間は起業後のビジネスをするうえでも、貴重な人脈になるかもしれません。
ですので、起業家が集まる勉強会やセミナー等には積極的に参加することをお勧めします。
また、ご自分で起業家が集う会を主催してもいいでしょう。