起業で仲間割れを起こさない!有能な事業パートナーの見つけ方

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あなたは友人などの仲間と一緒に起業することを考えているかもしれません。

確かに、起業パートナーは心強い存在です。

一人で事業のアイデアを考えるより、ブレインストーミングで多くの優れたアイデアが生み出せそうです。

また、複数人で出資することにより創業期の資金の問題もクリアできるかもしれません。

さらに、起業後に生じる様々な難しい問題も起業パートナーとうまく解決することもできるでしょう。

しかし、起業パートナーと事業を立ち上げることは本当に良いことだけなのでしょうか?

ともに起業を目指したはずなのに、途中で仲間割れで袂を分かつという話もよく聞きます・・・。

起業にはパートナーがいた方がいいイメージがあります・・・

起業パートナーに対して私たちが持つイメージはシリコンバレーのベンチャー起業家たちでしょう。

優れたビジネスを立ち上げ急成長を遂げていくためには起業パートナーとベンチャーチームを組むことが良いように思えます。

また、起業について書かれたテキストも「ベンチャーチーム」について触れているものは多いようです。

だから、より良い起業のためにはパートナーと組むのは必須なのではないかと考えてしまいます。

パートナーと起業する人はどの程度いるの?

しかし、実際はパートナーと組んで起業するケースは少数派です。

ここで言うパートナーは共同経営者(たとえば、志を同じくするような友人など)のことです。

アメリカのデータですが、『新たなビジネスの50%から60%が、単独の個人によって創業されている』(「<起業>という幻想」スコット・A・シェーン)そうです。

 

「ほとんどないどころか、少なくとも40%はパートナーと起業しているじゃないか!」という声が聞こえてきそうですね。

しかし、二人以上でビジネスを始める場合でも『配偶者や親せき、家族以外の誰かとチームを組んで始めたビジネスは、全体の10%以下でしかない』(前掲書)のです。

確かに、周りを見回してみると、配偶者と起業していても志を同じくする友人と起業しているケースは確かにそんなに多くはないように感じがします。

多くの起業家が「パートナー」を持たないのは何故なのか?

ビジネスパートナーが必要なほどの画期的なアイデアを必要とする事業はそれほど多くないからだと思います。

また、画期的なアイデアがあるとしても、実際問題としてあなと同じ熱量とベクトルを持ったパートナーを探すのは容易ではないということもあるでしょう。

あなたにビジネにスパートナーは絶対必要か?

あなたが通常考えられるようなビジネスを始め、それを上手に経営していきたいだけなら、ビジネスパートナーは必要ないでしょう。

また、仮にあなたが画期的なビジネスのアイデアを持っていたとしてもビジネスパートナーを持つことは慎重であるべきだと思います。

なぜなら、アイデアの種を持っているのはあなただからです。

 

そもそもビジネスの画期的なアイデアは複数の人が集まったからといって、確実に生み出されるものではないでしょう。

むしろ、“アイデアの種”は個人の頭の中で生まれるのが普通のことではないでしょうか?

 

確かに、その“種”をより良いものに、また現実的なものにしていくときには、ビジネスパートナーがいると心強いということはあるでしょう。

しかし、間違いなく最初の“種”はあなたの中にあったのです。

 

だとすれば、そのビジネスアイデアについて、パートナーとの間で熱量やベクトルに違いが出るのは致し方ないことです(最初のアイデアを生み出したあなたがもっとも熱意がある)。

創業時に一緒に頑張ってきた仲間が、その後に仲間割れする例が多いのはこのような熱量の違いも理由の一つでしょう。

ビジネスに対する熱量やベクトルは創業時はほんの些細な違いで許せますが(あるいは無視したりしますが)、ビジネスの成長に伴って許せないほど大きくなったりするものです。

なぜパートナーに幻想を持ちたくなるのか?

最初からあなたと同じような熱量とベクトルを持つパートナーは現実的には多くいません。

にもかかわらず、ビジネスにパートナーを求めてしまうのは何故でしょうか?

 

理由の一つはやはり「起業は怖い」ということなのだろうと思います。

つまり、起業のリスクを分散したいという欲求です。

確かに、失敗した時の金銭的な負担や心理的な負担はパートナーがいることで軽減するでしょう。

 

しかし、リスク負担を軽減するためにパートナーを求めるのはやはり違うのではないかと思います。

リスクを軽減することは、頭数を増やして失敗したときの負担を下げるということを意味しているのではありません。

そうではなく、有名なドラッカーの言うように経営の「原理と方法」を学ぶことで、あなたの許容範囲までリスクを引き下げることなのです(リスクゼロにはできません)。

 

もしも、リスクの軽減だけの理由でパートナーを欲しているなら、ある意味ドラッカーのいう「確実性」志向の強い人なのかもしれません( 起業家に必要な精神についての記事はコチラです)。

ビジネスが安定してからパートナーを探す!?

創業当初は起業パートナーを求めない方がいいでしょう。

なぜなら、ビジネスに対してあなたと同じ“熱量とベクトル”を持つ人を探すことは現実的には難しいからです。

 

もちろん、起業計画が上手くいき、創業後もビジネスが順調にいくなら、あなたの信頼するビジネスパートナーと仲間割れが起こる可能性は低いでしょう。

 

しかし、反対に上手くいかない場合は仲間割れ等のトラブルになる危険性が高くなります。

  • こんな大変な時にアイツは何してるんだ!
  • 最初は少ないけど生活できるだけの給料は保証するからと言ったけど、給料もらってないよ。
  • アイツについて言っても無駄だ。計画が甘かったんだよ。

こうなると、立ち上げたビジネスはネガティブな感情に支配され、前に進む気力を失い事業失敗のリスクが高くなります。

要はあなたと同じようにパートナーにも生活があるので、カネの切れ目が縁の切れ目になることが多いのです。

 

だから、パートナーを探すのは、ビジネスが成長軌道に乗ってからにしたほうがいいでしょう。

パートナーの最低限の生活を保証できるだけの安定性をビジネスが持ち、さらにお互いの頑張りでビジネスをより大きくできる可能性があるなら、あなたを強力にサポートしてくれる仲間をはるかに容易見つけることが出来るでしょう。

創業メンバーと揉めて、過度のストレスを抱えるくらいなら、起業リスクを当初は自分で引き受ける覚悟で起業したほうがいいと思います。

まとめ

なんら損得勘定のない友人時代とは違い生活がかかっていると、起業が順調に運ばない場合は修復不可能な仲間割れが起きる可能性があります。

 

あなたは「彼奴ならこのビジネスを分かってくれるはず」と思うかもしれませんが、そのビジネスに対する熱量には違いがあることの方が多いのです。

 

あなと同じだけの経済力とビジネスに対する熱量を持ち、なおかつ自分一人でもビジネスを立ち上げる能力のある人でないと創業パートナーになるのは難しいでしょう(現実にそんな人を探すのは大変です)。

 

ですから、起業パートナーはあなたのビジネスが安定的に成長するようになってから探すほうがより有能な人物に巡り合えるでしょう。

起業志望者、起業して1~2年目の方へ!!

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あなたのビジネスを安定的に成長させるためには、起業前、遅くとも起業1~3年目までに飛躍の準備が整っていなければなりません。

そうでないと、あなたのビジネスはあまり稼げない典型的な起業で終わる可能性が高いでしょう。

 

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