
Amazonのレビューについての面白い記事を見つけました。
記事のリンク先:Amazonのレビューが信用できなくなった理由
Amazonが広く利用されているのには様々な理由があるでしょう。
そのなかの一つに顧客のレビューが見れるので安心して買うことができるというのがあると思います。
私もパソコンの周辺機などあまりよく知らない分野の買い物をするときには、レビューを参考します。
Amazonに限らず、楽天や個別のECショップなどで顧客のレビューを参考にして買い物する方も多いのではないでしょうか?
上で紹介した記事は、そのAmazonのレビューが信用できないと言っています。
もちろん、こういうことはAmazonだけに限らないと思いますが・・・。
消費者にとって、レビューは購入を決定するうえでの重要な要因になります。
ですから、レビューが信頼できない、「やらせ」ばかりだと大問題です。
レビューを信じて購入したものの粗悪品を掴まされた人はAmazonであまり購入しなくなるでしょう。
だから、Amazonはこの重要なインフラを本気で守らなければなりません。
そうでないと、Amazonは検索に便利なカタログとして利用するだけで、購入は実店舗で実際に見てからするという人が多くなるでしょう(この逆のことはよく言われていますが)。
レビューを操作したがる販売者がいるのは、いわゆる「お客様の声」には絶大なパワーがあるからです。
このパワーの源は心理学でいうところの「社会的証明の原理」というものです。
つまり、多くの人が買っていれば(レビューする人の多くは購入者)、製品の良さを直接知ることができなくても買ってしまうことが多いのです。
この原理を悪用する人は、偽りのレビューを多く集めようとします。
しかし、このようなことをして、一時的に売上が上がっても意味がありません。
商売はお客様に長く愛され続けたほうが「儲け」は大きいからです。
また、いくら「社会的証明の原理」が抗い難いと言っても、偽りのレビューばかりという評判が立てば、レビューを参考にする人は少なくなります。
その結果、商品を購入する時にはその商品の情報を集めてしっかり検討して買うか、イチかバチかでの購入になってしまいます。
うーん、正直面倒です。
購入するのに不便が起こらないように、「社会的証明の原理」は販売テクニックとしてではなく、顧客が安心して買えるような「お客様ファースト」の考え方で、販売者は利用していただきたいものです。
なお、まだまだ、Amazonの顧客のレビュアーの中にはとても優れた人がいます。
商品のレビューの信頼性に注意するように指摘してくれたり、レビューが具体的かつ適切であったりして、購入するうえでとても参考になります。
こういった人がレビュアーの中に少なくなってくると、「お客様の声」の仕組みは死んだも同然になり、顧客は安心便利に商品が買えなくなります。
ですので、ECショップに限りませんが、「お客様の声」を利用する経営者の方は気を付けた方がいいでしょう。