融資獲得ノウハウ実践から資金調達成功までの道のり

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融資獲得ノウハウを紹介する書籍やセミナーは多くあります。

確かに、これらのノウハウを実践することは銀行からの評価アップにつながります。

そうだとしても、ノウハウ実践から実際に融資が受けられるようになるまで、どれくらいの期間を要するでしょうか?

必要な時間は企業によって様々でしょうが、ノウハウを習得しようという経営者にとってとても気になるところです。

今回は、ノウハウ実践から資金調達成功までに要する時間について考えてみます。

 

融資を受けられるまで道のり

1.ノウハウ習得・実行

2.銀行からの評価アップ

3.債務者格付けが融資可能ランクへ到達

4.融資審査通過

融資獲得ノウハウを実践することで、銀行からの評価をアップできます。コツコツ評価を積み重ねることで融資を受けられるようになりますが、必要な時間は元の格付けや改善した評価項目の重要度により違いがでます。

銀行による格付け方法

銀行は債務者の信用力を格付けして、融資対応の判断材料としています。

格付けはシンプルにいってしまえば、①決算書を用いた財務分析による基礎点に②決算書に表れない企業の強みである定性要因を加点した合計点により行われます。

合計点が一定の水準に達していれば原則的に融資可能と判断します。

このうち①決算書を用いた財務分析は、客観的な評価ができ、システム利用により効率的に審査できます。

一方、②定性要因の評価には各社の事業内容や経営者の素養の理解や業界の知識などが必要です。各社に個別対応せざるを得ず手間暇がとてもかかります。そのため銀行側から積極的に評価しようという誘因が働きにくいのが現状です。評価結果に占める割合は最大で1~3割程度と考えられます。

このような理由から、融資可否の大勢は財務分析により決まってしまいます。

評価アップにかかる時間

A決算書上の財務指標を向上させ評価を上げる手法

B財務以外の項目をアピールすることで評価を上げる手法

融資獲得ノウハウは銀行の評価法に対応して上の二つに大別できます。

まず、Aの手法では評価アップまで1年程度必要です。

銀行は与信管理システムで機械的に信用格付けします。格付けは年度決算に基づき年に一度行われるのが普通です。したがって、評価アップを達成できるのは早くてもノウハウ実践後の最初の決算書に基づく格付時となります。

Bの財務以外の項目は、例外はありますが通常は財務内容の評価アップ以上に時間を要します。

財務内容の評価と異なり決算時期の縛りなしにいつでもアピールできるため即効性が高いように思われるかもしれませんが、そうでもありません。理由は借手の事業内容、経営者の能力・人柄などの理解が前提となるため通常は長期継続的な取引の中ではじめて加点評価できるようになるためです。

特に取引歴のない中小企業に対しては、定性要因の評価で大きな加点は極めてまれと考えられ、ほとんどが決算書で判断されてしまいます。

効果が高い融資対策の選択とは

融資獲得ノウハウとして様々な手法が紹介されていますが、評価全体に占める割合が高く比較的短期で効果が見込める決算書の改善による評価アップが基本方針となります。

ただし、定性要因の評価は、財務内容ではボーダーラン上の企業にとって、審査通過の決め手になりえます。今後は、定性要因を重視する融資を実現するという行政の方針などもあり、財務以外の強みをアピールできることがより有利になると見込まれます。銀行と取引実績をつくり、自社情報を積極的に開示して金融機関と緊密なコミュニケーションを保っていく姿勢も大切です。

例えば、創業融資を利用できる資格があるのなら無借金に拘らず、少額でも創業融資を受けて取引実績をつくっておくことが、勝負どころで資金調達に失敗しないための備えとなります。

まとめ

融資獲得ノウハウを実践したとしても銀行からの評価は直ちに上がるはわけではありません。中長期的な視点から融資を受けられる対策をする必要があります。

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