中小企業にマーケティングは本当に必要か?

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マーケティングという言葉は、どこか高尚な感じがして中小企業経営には関係ないように思えます。

しかし、中小企業経営者こそマーケティングは必須の知識・スキルです。

なぜなら、大企業と違い、あなた以外にマーケティングをする人はいないからです。

大丈夫です。

あなたは知らなかっただけなのですから・・・。

マーケティング知り、実践を重ねていけば自転車に乗るようにドンドン上達していきます。

そもそもマーケティングってナニ?

マーケティングについては、みなさんそれぞれ違うイメージを持っているかもしれません。

ある人はテレビコマーシャルであったり、ある人は市場調査であったり・・・。

 

なので、最初にマーケティングとは何かにはっきりさせておきましょう。

私ごときが“マーケティングとは何か”について語るのはおこがましいので、元USJ森岡毅氏が「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」という本の中で述べられている言葉を紹介します。

 

『マーケティングってね。売るというよりもね、売れるようにする仕事だよ』(同著 P66)

 

分かりやすいのは、森岡氏が小学生の娘さんに自分の仕事を説明した時の言葉だからです。

もちろん、マーケティングを難しく、そしてかっこよく言うことはできるでしょう。

しかし、私たち実践者にとって重要なことは、マーケティングを難しく言えることではなく、“売れるようにする”ことをしっかり考えることなのです。

 

うちに必要なの?

商品が売れすぎて困っているという人には、マーケティングは必要ないかもしれません。

マーケティングはそもそも実戦の中から生まれてきたもので、マーケティングという学問が先にあり、それを学んだ人が上手く商売しているわけではないのです。

むしろ、激しい競争市場の中で商売が上手くいく方法を実践したことが先にあり、マーケティングという学問は学者がそれらの方法を客観的な視点で体系したものです。

マーケティングが実戦学である以上、学ばなくても自然とできてしまう天才肌の人は確かにいます(あなたもそうかもしれません)。

ですが、そういう人であっても、例えば競合が近くに出店したなど環境が激変した時に、マーケティングの考え方が身についているとよりスピーディーに対処できるのではないでしょうか?

 

残念ながら、私たち中小企業経営者の多くはこのような天才肌ではありません。

このことは2012年度版の中小企業白書をみれば分かります。

実に75%弱の中小企業経営者が「営業力・販売力」の強化を課題と考えているのです。

参考 ➡ 起業家の悩み~そこから見えてくるもの~

そして、この課題に答える“カギ”となるのがマーケティングなのです。

おそらく、同様な調査を今実施しても結果は同じになるでしょう。

中小企業経営者がマーケティングの基本的な考え方を続々と身に付け始めているという話は聞かないので・・・。

 

おそらく、あなたにもマーケティングが絶対必要です!!

実際、2017年中小企業白書によると、『新事業展開に成功する企業は、マーケティングに注力している。また、マーケティング活動の評価・検証まで実施する企業は利益率の増加、従業員の意欲向上といった効果を得ている』そうです。

この調査は“新事業”に関するものであるが、既存事業であってもマーケティングを実施すれば同じような効果が得られるでしょう。

 

うちに出来るの?

こう思った人は、次のようなことを心配しているのでしょう。

  • マーケティングは難しいのではないか。
  • お金がたくさんかかるのではないか。
  • 人材不足で実施できないのではないか。

最初の疑問にお答えしましょう。

確かに簡単なことではありません。

USJのように高度なレベルで使いこなすのは・・・。

しかし、森岡氏が言うように『マーケティング思考の一番大切な根幹部分は、実は誰にでも理解できるのです』(前掲著 P4)。

私たちは、まずこの根幹部分を理解することが何より重要です。

ゼロから1に引き上げなければなりません。

そして、この根幹部分は私たちが実践するうえで十分すぎるほどの効力を発揮します。

ですから、難しいと思って避けないことです。

 

次にお金がかかるかどうかです。

すべて無料でできるというものではありませんが、あなたが思う以上に少ない金額ですみます。

かつて効果のよくわからない広告にお金を投資したより安くすむことが多いでしょう。

 

最後にやる人がいないという問題です。

中小企業はこれが一番多いのではないでしょうか?

この人の問題は「やらない理由」で最もよく使われます。

はっきり言います。

経営者であるあなたがやるしかありませんし、やるべきことです。

時間は自分で作ってください。

“マーケティングの根幹部分”の理解はトイレでもお風呂でもできます。

なお、お金に余裕がある会社はマーケティングについて業者などに「丸投げ」しようと思うかもしれません。

しかし、マーケティングの根幹分を経営者であるあなたが理解してからそうすべきだと思います。

なぜなら、お客様のことをもっとも知っているのはあなただからです。

そして、根幹部分を理解したうえでコンサルタントなどに頼むのであれば、よりよいマーケティング策を実施できるでしょう。

 

まとめ

マーケティングは中小企業経営者にとって最も重要な経営知識・スキルです。

これから超競争時代を賢く生き抜くためには不可欠です。

もしかすると、マーケティング思考にもとづかない経営にもかかわらず、あなたのビジネスは安定しているかもしれません。

しかし、マーケティング思考を身に付けた競合が商圏に出現すれば、あっという間に後塵を拝することになるでしょう。

 

中小企業者が実戦で使いこなすためのマーケティングはあなたが思うほど難しいものではなく、肌感覚で理解できるものです。

また、多額な金額がかかるものでもありません。

より経営を安定的に成長させために、中小企業経営者こそマーケティングを身に付けましょう。

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