最近、起業に関する記事を目にすることが多くなってきました。
実際、国は成長戦略の一つとして、起業家支援を拡充しています。
起業家志望の人はニュースなどを目にして、「乗り遅れるな！！」という気持ちになるかもしれません。
しかし、ブームに慌てて乗ってしまう人ほど失敗するものです。
ブームに踊らされることなく、あなたには慎重に起業へのステップを踏んでいただきたいと思います。
起業のリスクはゼロにはできない！！
まず、ここを再確認する必要があります。
ブームが来ようが来まいが、起業のリスクをゼロにはできません。
国は起業するための環境整備（借入のしやすさなど）はしてくれますが、失敗した場合のリスクまでは負担してくれません。
ブームの渦中にいると、あたかも失敗した場合のリスクまでもが減るように感じたり、また、今動かないと損した気になったりする人もいるでしょう。
そして、こういった人は深く考えることなく行動に踏み切ります。
確かに、ドラッカーは企業家に向いているのは、「行動する」人だと言っています。
しかし、何も考えずにやみくもに行動することをすすめているわけでは当然ありません。
起業のような大きな決断をするのに熟考しないと後悔することになります。
なぜなら、借金返済や生活資金の工面など、あなたのその後人生に大きな影響を与える可能性があるからです。
起業のベストタイミングとは？
では、あなたが起業するのにベストなタイミングとはいつなのでしょうか？
それは、起業の失敗するリスクをあなたが許せる範囲まで小さくできたと思えた時です。
仮に、失敗したとしても、「起業すれば上手くいく‟はず”」で失敗したときよりもあなたの傷口はずっと小さいでしょう。
そして、失敗するリスクを小さくするためには、経営の「原理や方法」を知る必要があります。
「原理や方法」を知っているということは、いわゆるビジネスモデルが描けるということです。
さらに、このビジネスモデルが実際に有効であるのかテスト販売などで確かめることをすれば、リスクをもっと小さくすることができます。
ですから、‟はず”で起業するのではなく、やるべきことを着実にこなした時が、あなたの起業の好機です。
もし、このような慎重にステップを踏んで起業した時に、起業ブームが到来していれば確実にあなたのビジネスの追い風になります。
まとめ
起業に関心のあるあなたは「起業ブーム」に惑わされてはいけません。
「起業ブーム」が、特別な何かをあなたにもたらすことはありません。
また、「起業ブーム」の乗らないことによって損をすることもないでしょう。
ゼロにはできませんが、起業の不確実性をあなたが許せるくらいまでに小さくできた時こそ、あなたの起業のベストタイミングです。
