3つのチカラ~会計力~

経営者には、「社長の会計学」が必要です。

自社の状態を素早く把握し、客観的なデータにもとづき適切な判断ができることがなにより重要です。

いわば、鳥の目を持つためのツールが「社長の会計学」です。

会計に対して過度の期待を持つことなく、さりとて完全に無視するでもなく「会計」との心地よい距離感を持てるような記事を掲載していこうと思います。

 

適正在庫を知り、キャッシュフローの悪化を防ぐ?棚卸資産回転期間の改善法

あなたは自社の適正な棚卸資産(在庫)の水準を知っていますか?

それは、本当に適正な水準なのでしょうか?

同業に比べて在庫を持ちすぎていませんか?

 

在庫の保有によって、売り上げの機会を逃さないことができますが、同時に在庫増はキャッシュフローを悪化(資金繰りが苦しくなる)させます。

 

キャッシュフローが悪化することで倒産リスクを高めることがないように、自社の適正な在庫水準を知り、過剰な在庫を持たないようにする必要があります。

 

棚卸資産回転期間という経営指標によって、あなたは適正な在庫水準を簡単に知ることができます。

この記事を読むことで、棚卸資産回転期間について次のことがわかります

  1. 計算方法
  2. 意味
  3. 目安
  4. 改善方法

これらを知ることで、棚卸資産回転期間に現れた危険な兆候を素早く察知し、キャッシュフローが悪化する前により効果的な対策を立てることができるようになるでしょう。

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過剰在庫が経営を圧迫する!?在庫と利益、資金繰りとの関係

在庫を多く持てば持つほどお客様にご迷惑を掛けないので良いと思っていないでしょうか?

確かに在庫があれば、お客様を待たせることなく迅速に商品を引き渡すことができます。

しかし、一方で在庫の増加は、資金繰りをひっ迫させる可能性があります。

お客様のために良かれと思って保有している在庫があなたの経営を圧迫するかもしれません。

素晴らしい商品を永遠にお客様の所へ届けることができなくなったら本末転倒でしょう。

 

この記事を読むことで在庫について次のことがわかります。

  1. 在庫を保有することのメリットとデメリット
  2. 在庫と利益との関係
  3. 在庫と資金繰りとの関係

在庫と利益、資金の関係を深く理解することで、在庫で経営を危うくすることなく、お客様の満足度を高めていくことができます。

 

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「月次決算」を経営改善にフル活用する!

不確実性が高い事業環境では、将来を高い精度で予測することは困難です。たとえ事業計画をつくり込んでだとしても、計画通りの成果が得られることは多くありません。

計画を立てることに加えて、実際の事業活動の結果を評価・分析して、軌道修正を繰り返すことがより重要になります。

タイムリーに事業活動の成果を把握でき、経営者に有用な判断材料を提供してくれる「月次決算」を活用することで、効果的な軌道修正ができるようになります。

本記事では、「月次決算」の特徴や活用法など月次管理に役立つ情報を整理しています。

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会社のまずいところを見逃さない!固定資産の勘定科目のポイントとは?

財務比率などの分析により、会社の弱点を知った後は、勘定科目を分析して原因を特定していかなければなりません。

逆を言えば、勘定科目を分析し、おかしなところを発見しても、それを修正できなければ、財務比率などの結果を過大に、あるいは過少に評価してしまうかもしれません(そして、致命的に間違った行動をする)。

 

前回は、流動資産の勘定科目を見ましたが、今回は固定資産です。

固定資産には有形固定資産、無形固定資産、投資その他の資産、繰延資産があります。

中小企業の場合、固定資産のほとんどが有形固定資産であり、その他は金額的には大きくないのが普通でしょう。

これら固定資産を見るときにの目のつけどころは何でしょうか?

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知らないうちにお金が貯まる減価償却!減価償却の自己金融機能とは?

有形固定資産は減価償却をします。

減価償却にはいろいろな機能・効果があると言われています。

 

しかし、この減価償却の機能について誤解されている経営者の方もいるようです。

この誤解が多い減価償却の機能、特に「節税機能」と「自己金融機能」について詳しく解説します。

 

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流動資産の勘定科目を理解し、会社の弱点を克服する方法!

決算書を“鳥の目”で見るためには、大きく数字を掴むことが重要です。

そのためには、様々な経営分析指標を使えばいいでしょう。

 

しかし、流動比率などで経営分析するだけで終わってしまうことも多いのではないでしょうか?

さらに、経営分析でおかしなところを発見したら、詳細に原因を分析し弱点をつぶさなければなりません。

 

このためには決算書の構成項目、つまり、勘定科目についての知識が必要です。

でも、心配する必要はありません。

なぜなら、ほとんどの勘定科目はその言葉を聞けば、会計に特別詳しくなくともイメージできるものだからです。

今回は貸借対照表の流動資産に係る勘定科目について解説します。

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赤字の慢性化を解消し、怖い債務超過から脱出する方法!

赤字なんてどうってことないと、あなたは思っていないでしょうか?

赤字は債務超過への入り口であり、慢性化すると本当に怖い債務超過へ転落します。

会社経営者なら債務超過はよくないと聞いたことがあるかもしれませんが、この記事ではその理由を明らかにします。

また、債務超過になった時の解消法を4つお伝えするとともに、そもそも債務超過にならない本質的な方法をお伝えします。

 

債務超過にすでになってしまった方、あるいはそうなる前にその兆候を発見し上手く対処したいと考えている方はご参考ください。

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会社の数字に強くなる地味だけれども凄い方法!

数字に強いという経営者は少数派でしょう。

もしかすると、決算説明を顧問税理士さんから聞くことぐらいしか会社の数字に触れていないかもしれません。

「会計」をビジネスの状態を知るための計器であると考えるなら、これを読み取り適切に判断する力は主体的に経営するうえで必要です。

自分の会社についての「数字に強くなる」ことはあなたが思うほど難しいことではないのです。

しかし、そのためには、スポーツと同じように地味な基礎訓練を少しする必要があります。

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黒字倒産を防ぐキャッシュ・フロー計算書の簡単な見方!!

会社の利益のみに着目することなく、お金の流れを把握することは重要です。

いくら利益が出ていても、お金が回らなくなれば倒産します(黒字倒産)。

このお金の流れを把握するのに役立つものが「キャッシュ・フロー計算書」です。

最近の会計ソフトはキャッシュ・フロー計算書が組み込まれているものもあります。

もしかすると、あなたもキャッシュ・フロー計算書を作っているかもしれません。

しかし、十分に活用せずに、作成するだけで終わってしまっていないでしょうか?

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